マンジャロとウゴービの違い|国内承認薬どうし・効果と適応で比較
公開: 2026-05-20
マンジャロとウゴービは、どちらも日本国内で承認されている GLP-1 受容体作動薬ですが、承認されている適応 (病気の範囲) が異なります。マンジャロは 2 型糖尿病、ウゴービは肥満症の治療薬として承認されており、効果規模・処方条件・月額料金にも大きな差があります。本記事ではこの 2 つを中立比較します。
両者の国内承認状況にはどんな違いがあるか?
マンジャロ (チルゼパチド) は、日本国内では 2 型糖尿病治療薬として承認されており、肥満症の適応は取得していません。医療ダイエットの目的で処方される場合は適応外使用となります。
ウゴービ (セマグルチド 2.4mg) は、2023 年 3 月に日本国内で肥満症治療薬として承認された製剤です。ただし BMI などの処方条件があり、誰でも保険適用で使えるわけではありません。
ウゴービの保険適用条件
ウゴービの保険適用には以下の条件が定められています (2026 年時点)。医療ダイエット目的の自由診療では保険適用外となるため、自由診療では条件にかかわらず処方されるケースが多いですが、保険適用の判断は処方医が行います。
- BMI 35 以上、または BMI 27 以上で 2 つ以上の体重関連疾患 (高血圧・脂質異常症・2 型糖尿病等) を併発
- 高血圧・脂質異常症・2 型糖尿病のいずれかの治療を受けていること
- 食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合
減量効果はどちらが大きいか?
両薬剤は臨床試験で以下の減量効果が報告されています。あくまで試験の平均値であり、個人の効果を保証するものではありません。
| 薬剤 | 試験名 | 用量・期間 | 平均減量率 |
|---|---|---|---|
| マンジャロ | SURMOUNT-1 (NEJM 2022) | 15mg/週・72 週 | 22.5% |
| ウゴービ | STEP 1 (NEJM 2021) | 2.4mg/週・68 週 | 14.9% |
出典: Eli Lilly / Novo Nordisk 公開臨床試験データ・医療ダイエットスキャナー調べ (2026-05 時点)
なぜマンジャロの方が減量規模が大きいのか?
マンジャロは GLP-1 受容体だけでなく GIP 受容体にも作用するデュアルアゴニストで、食欲抑制と血糖改善の両方の経路を増強する設計です。ウゴービは GLP-1 単独アゴニストで、用量を上げてもマンジャロほどの規模には届かないと考えられています。
ただし、効果規模が大きい = 副作用が出やすいという側面もあり、必ずしも「マンジャロの方が優れている」と一概には言えません。体質や用量によって最適な選択は変わります。
副作用の出方はどう違うか?
両薬剤とも GLP-1 受容体作動薬共通の消化器系副作用 (悪心・嘔吐・下痢・便秘) が出やすく、特に高用量で発現率が上がります。
ウゴービは肥満症用量 (2.4mg) で悪心約 44%、嘔吐約 21% と発現率が最多クラスです。マンジャロは GLP-1 + GIP のデュアル作用で下痢が他剤よりやや多めですが、吐き気は同等用量のセマグルチドより軽めとする臨床報告もあります。
月額料金はどちらが高いか?
本サイトに掲載している確認済クリニックの料金データを月額換算すると、ウゴービは全 GLP-1 薬剤の中で最も高額帯に位置します。マンジャロは注射薬の中で中位の価格帯で、ウゴービより安価なケースが多くなります。
保険適用の条件を満たす場合はウゴービの自己負担額が大きく下がりますが、自由診療では両者とも全額自己負担となります。具体的な料金は本サイトの薬剤別ページで一括比較できます。
適応外使用と国内承認薬どうしの違い
「両者とも日本国内で承認されている」という点は同じですが、医療ダイエット目的での使用において意味する内容が異なります。
- マンジャロ: 糖尿病治療薬として承認 → ダイエット目的は適応外使用
- ウゴービ: 肥満症治療薬として承認 → 一定の条件下で適応内 (保険適用または自由診療)
結局どちらを選ぶべきか?
本記事は推奨ではなく、判断材料の整理を目的としています。最終的な処方判断は医師が行います。
- BMI 35 以上または BMI 27 以上で体重関連疾患あり → ウゴービの保険適用が候補
- 最大級の減量効果を狙いたい・予算が許容範囲 → マンジャロが候補
- 国内承認薬の安心感を優先したい (適応内・適応外問わず) → 両方が候補
- 費用を抑えたい → マンジャロ (中位価格帯) の方が選択肢が多い
まとめ
マンジャロは効果規模が最大級だが日本ではダイエット適応外、ウゴービは肥満症で正式に承認されているが効果規模はマンジャロより穏やか、という対照的な薬剤です。BMI・体重関連疾患の有無・予算・副作用への耐性を踏まえ、医師と相談の上で選択することをおすすめします。
両薬剤の月額料金は本サイトの薬剤別ページで一括比較できます。